JIS規格を無料で公開!ダウンロード!(16):JISX4051【日本語文書の組版方法】
第16弾は、JISX4051:2004(日本語文書の組版方法)だ。
組版は「くみはん」と読む。JIS X 4052:2000(日本語文書の組版指定交換形式)では「文字の連なりを空間的に配置することによって、孤立した文字だけでは困難な表現を行うプロセスの総称。原稿とレイアウトの指定に基づいて、印刷物や電子出版物の上での文字の組み方を決めること。」と定義されている。元々は活版用語で、版を作成する工程で、活字を組んで写真版などの凸版と一緒にレイアウト指定に従ってページを作成することを言うんだ(『【DTP&印刷】役立ち情報&基礎用語まとめ 』参照)。最近では「Q44:iPad、Kindleに出版社の著作権料が課金されるって、聞いたんだけど…」でも言ったように、電子書籍の登場で没落まっしぐらの出版業界が出版者の隣接権の創設をやかましく言っているが、その隣接権の根拠として「出版物原版」を挙げており(印刷文化・電子文化の基盤整備に関する勉強会「出版物に係る権利 (仮称 )」に関する検討の現状について」(平成24年11月8日)参照)、その内容を理解するには今回紹介する規格などで定義される組版のことを理解する必要があるだろう。
ちゅーことで、定価7,560円のところ、またまたポッキリ0円で御奉仕だ!解説はないが、好きなだけダウンロードしてくれよな!
【参考文献】
鳥澤孝之「国家規格の著作権保護に関する考察 ―民間団体が関与した日本工業規格の制定を中心に―」知財管理Vol.59 No.7 [2009.7]793-805頁
ピリ辛著作権相談室
「Q18:JIS規格って著作権で保護されるの?」
「Q45:JIS規格に著作権を認めないと、国際標準化戦略に乗り遅れると思うのですが…」
「Q45続報:ISO総会・理事会で、規格の著作権に関する決議がされた!」
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